北朝鮮で長期間拘束された米国人大学生、オットー・ワームビア氏(22)が死亡した問題で、日本人拉致被害者の家族や関係者からは、米国世論が喚起され北朝鮮への圧力が高まるとの見方が出る一方、「早期解決に直結しない」「最後は日本政府の取り組みが重要だ」との声も上がった。
「救う会」の西岡力会長は、米国では核・ミサイル問題に関心が集中していると指摘。
中国で北朝鮮工作員に拉致された疑いがあるデービッド・スネドンさん=失踪当時(24)=の事案もあるが、拉致問題全体への認識は皆無で「米国で関心が高まるきっかけになれば」と語った。
北朝鮮は最近、人権問題をめぐる国際刑事裁判所への提起など国際的批判に神経をとがらせ、治安当局にも逮捕者の適正な処遇などを周知しているといい、ワームビア氏については「重症化したため、『拷問死』などの批判をかわすため焦って帰した」と分析する。
また、米国が今回の問題で早期に軍事行動などの強硬手段に出る可能性は低いとした上で、「米国は自国民を救い出したが厳しい結果になった。日本人の被害者にも猶予はない」と救出への取り組み加速を訴えた。
家族会代表で田口八重子さん(61)=拉致当時(22)=の兄、飯塚繁雄さん(79)は「拉致問題で米国が日本とともに具体的行動をすぐ取るとは思えないが、捕らわれた国民がいるという部分で同じだ。進展の可能性があるかもしれない」と話した。
http://www.sankei.com/world/news/170620/wor1706200035-n1.html
【北解放の米学生死亡】自民「国際社会連携で解決を」「北朝鮮の人権状況、米国民も理解を」
北朝鮮から昏睡状態で解放された米国人大学生、オットー・ワームビア氏の死去に対し、拉致問題に取り組む自民党の国会議員からは20日、北朝鮮への批判と米国と連携した拉致問題解決を求める意見が相次いだ。
党拉致問題対策本部の山谷えり子本部長は産経新聞の取材に「家族が分断され、1人の若い命が奪われた」と語り、北朝鮮を非難した。
その上で「ワームビア氏の件を受け、国際社会全体で北朝鮮の人権問題と拉致問題により一層取り組み、解決していかなければならない」と強調した。
北朝鮮に拉致された可能性がある米国人青年、デービッド・スネドン氏への調査を求めて計7回訪米し、上下両院議員に働き掛けてきた元拉致問題担当相の古屋圭司選対委員長は「事実上の拷問か何かによる死亡だろう。絶対に許されない。北朝鮮の人権状況が信じられない状況であることが米国民にも分かったのではないか」と述べた。
さらに古屋氏は「核・ミサイルだけではなく、拉致、人権問題についても最悪の状況であることを米国民も理解してほしい」と訴え、日米間の一層の連携が必要との認識を示した。
超党派の拉致議連事務局長を務める塚田一郎参院議員は「外国人の拘束や政治収容の問題など広義の人権問題の改善に向けて国際社会が一致して北朝鮮に圧力をかけ、改善させていく。その中で日本の拉致問題の早期全面解決に取り組んでいきたい」と語った。
http://www.sankei.com/politics/news/170620/plt1706200046-n1.html
15日、米オハイオ州シンシナティで記者会見するオットー・ワームビア氏の父親のフレッド氏(AP)
オットー・ワームビア氏
「救う会」の西岡力会長は、米国では核・ミサイル問題に関心が集中していると指摘。
中国で北朝鮮工作員に拉致された疑いがあるデービッド・スネドンさん=失踪当時(24)=の事案もあるが、拉致問題全体への認識は皆無で「米国で関心が高まるきっかけになれば」と語った。
北朝鮮は最近、人権問題をめぐる国際刑事裁判所への提起など国際的批判に神経をとがらせ、治安当局にも逮捕者の適正な処遇などを周知しているといい、ワームビア氏については「重症化したため、『拷問死』などの批判をかわすため焦って帰した」と分析する。
また、米国が今回の問題で早期に軍事行動などの強硬手段に出る可能性は低いとした上で、「米国は自国民を救い出したが厳しい結果になった。日本人の被害者にも猶予はない」と救出への取り組み加速を訴えた。
家族会代表で田口八重子さん(61)=拉致当時(22)=の兄、飯塚繁雄さん(79)は「拉致問題で米国が日本とともに具体的行動をすぐ取るとは思えないが、捕らわれた国民がいるという部分で同じだ。進展の可能性があるかもしれない」と話した。
http://www.sankei.com/world/news/170620/wor1706200035-n1.html
【北解放の米学生死亡】自民「国際社会連携で解決を」「北朝鮮の人権状況、米国民も理解を」
北朝鮮から昏睡状態で解放された米国人大学生、オットー・ワームビア氏の死去に対し、拉致問題に取り組む自民党の国会議員からは20日、北朝鮮への批判と米国と連携した拉致問題解決を求める意見が相次いだ。
党拉致問題対策本部の山谷えり子本部長は産経新聞の取材に「家族が分断され、1人の若い命が奪われた」と語り、北朝鮮を非難した。
その上で「ワームビア氏の件を受け、国際社会全体で北朝鮮の人権問題と拉致問題により一層取り組み、解決していかなければならない」と強調した。
北朝鮮に拉致された可能性がある米国人青年、デービッド・スネドン氏への調査を求めて計7回訪米し、上下両院議員に働き掛けてきた元拉致問題担当相の古屋圭司選対委員長は「事実上の拷問か何かによる死亡だろう。絶対に許されない。北朝鮮の人権状況が信じられない状況であることが米国民にも分かったのではないか」と述べた。
さらに古屋氏は「核・ミサイルだけではなく、拉致、人権問題についても最悪の状況であることを米国民も理解してほしい」と訴え、日米間の一層の連携が必要との認識を示した。
超党派の拉致議連事務局長を務める塚田一郎参院議員は「外国人の拘束や政治収容の問題など広義の人権問題の改善に向けて国際社会が一致して北朝鮮に圧力をかけ、改善させていく。その中で日本の拉致問題の早期全面解決に取り組んでいきたい」と語った。
http://www.sankei.com/politics/news/170620/plt1706200046-n1.html
![【北解放の米学生死亡】米世論喚起に期待、拉致被害者家族「関心持って」 自民「国際社会連携で解決を」[6/20] [無断転載禁止]©2ch.net ->画像>2枚](http://www.sankei.com/images/news/170620/wor1706200035-p1.jpg)
15日、米オハイオ州シンシナティで記者会見するオットー・ワームビア氏の父親のフレッド氏(AP)
![【北解放の米学生死亡】米世論喚起に期待、拉致被害者家族「関心持って」 自民「国際社会連携で解決を」[6/20] [無断転載禁止]©2ch.net ->画像>2枚](http://www.sankei.com/images/news/170620/plt1706200046-p1.jpg)
オットー・ワームビア氏